プラナリアを用いた再生医学研究
- 2017/01/10
- 00:00
最近、良い論文をどんどん出してきたeLifeのarticle.
いやあ、こういうアイデアは(ある程度の研究者なら)誰しも考えるものですが、実際にやってしまう方たちがいるとはなかなか感心します。

身体を半分にちょんぎっても復活するプラナリアを用いて、その脳の再生に必要な遺伝子を根こそぎ調べた論文です。
写真はStudy.comよりお借りしました。
いやあ、こういうアイデアは(ある程度の研究者なら)誰しも考えるものですが、実際にやってしまう方たちがいるとはなかなか感心します。
この論文では、RNA-seqで捕まえた遺伝子に対し、RNAiで1つずつつぶし、プラナリア脳内における細胞再生・分化へ影響を与える遺伝子を同定しています。
また、プラナリアの脳再生にはグリアの再生が重要だそうですが、おそらく人間の脳でもニューロンそのものではなくグリアを再生させれば脳が再生するのでは、と著者たちは述べています。
さすがにプラナリアから人間へ、というのは無理があるような気がしますが、この次に来るゼブラフィッシュ・マウスを用いた系で、これらの遺伝子が証明されていくことでしょう。
神経再生分野も面白そうだなぁと思う今日この頃です。