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[Published] シリカナノ粒子はゼブラフィッシュ受精卵にそんなに影響を与えない

昨年末、以前、といってもオランダに行く前に一緒に研究をさせていただいていた先生からお久しぶりの連絡。

以前に一緒にした、ゼブラフィッシュ受精卵にシリカナノ粒子を投与した研究、大した毒性がでなかったけど、International Journal of Molecular Medicineでナノ粒子を特集しているからまとめて出しませんか?

ええ、いわゆるnegative dataでも特集なら受けてくれるかも、という計算が働いています。

ということで、年末年始、データをちゃちゃっとまとめて論文にし、無事アクセプト、先日publishされました。

190219-01.png 
いえ〜〜〜い!!
パチパチパチパチ

内容はいたってシンプル。だけどちょっとひねりあり。
シリカナノ粒子は一般的に毒性が低い、と言われてきましたが、本当にそうかな~~ということでゼブラフィッシュ受精卵を用いて試験した研究です。

欧米を中心に今、化学物質の毒性評価にマウスなどを用いた試験の代わりに、ゼブラフィッシュ受精卵を用いたZebrafish Embryo Toxicity Test、通常ZFETというのがスタンダードとなりつつあります。
詳しくは、以前の羽毛の安全性評価技術開発のブログ「定例記者会見で発表しました!」を見てくださいね。

これをシリカナノ粒子で検討しました。

特にナノ粒子は小さければ小さいほど細胞に入りやすい、そしてそのチャージ(電荷)が細胞毒性に影響を与える可能性が高い(細胞膜の外側はプラス電荷)ということで、とても小さいものや(直径25 nm)プラスやマイナスチャージのものも検討しましたが・・・

結果はなぁ~んの影響もなし!!
ゼブラフィッシュちゃんたちはすくすく大きくなりました。
190219-02.png 

安全性が高いということで喜ばしいことなのですが、論文にはしにくいので研究者的にはちょっと残念な結果(ヒトの不幸を喜ぶわけではないですよ)。

でも上の画像をよく見ると、シリカナノ粒子(赤色に光らせている)は卵の殻にトラップされている。
そこで受精卵の状態から殻がない状態にすると・・・

190219-03.png 
うん、ポジティブチャージ(+q)のサイズが小さいもの(25 nm)ではすこ~し、死ぬ個体が増えました。

でも
たいしたことはないよね!!

ということで、一般的にシリカナノ粒子は生体安全性が高いと言われていますが、確かにその通りでした。

ちゃんちゃん!!



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